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SNS投稿が原因の空き巣被害等が続出

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2025.2.14

投稿の防犯対策でリスク軽減、SNSを安心安全に使うコツとは

最近は若者に限らず、多くの方が、X(旧Twitter)やInstagram、Facebook、TikTokなどの様々なソーシャルメディア(SNS)を利用しています。
主な利用目的は知り合いに自分の楽しかった体験やお勧めしたいグルメや商品を知ってもらいたい気持ちの表れですが、一旦SNSに投稿してしまうと、それを見る人は友人知人だけでなく、世界中のありとあらゆる人が見ることができ、それらを犯罪に利用されてしまうケースも少なくありません。
今回は、SNSを安心安全に利用するため、犯罪を呼び込まないための使い方を考えてみましょう。

SNSを通じて犯罪被害につながる恐れ

SNSを通じて犯罪被害につながる恐れ

SNSと犯罪というと、昨今話題の闇バイトの募集や特殊詐欺などニュースを賑わす事例に事欠きません。それはすなわちSNSが気軽に使える便利なメディアであることの証で、スマホひとつあれば多くの人とつながることができ、さらには匿名で投稿できることや、年齢や性別などの制限がないことが挙げられます。


しかしその気軽さ故に、問題や不具合、リスクも見えてきました。犯罪者はターゲットとなる人のリストを持っていると言われており、特殊詐欺事件の検挙の際もそういったものが発見されています。それらリストの一部は、SNSを元に作られている形跡もあると言われています。

友人と一緒に楽しく遊んだ体験、おいしい食事を目の前にした感動、休暇に出かけた旅行の報告など、知らせたい人ひとりひとりに連絡するより、SNSにアップしてしまったほうが簡単です。「いいね」など共感してもらうことで承認欲求が満たされ、楽しかった経験がさらに増幅されます。ですが、その投稿が犯罪等に利用されることへの対策はできているでしょうか。楽しかったことを友人知人に知ってもらいたいという気持ちが悪いというわけではありませんが、SNSに投稿した情報を見る人の中には、別の目的で特定の情報を探している人もいるのです。

たとえば、強盗犯。高価な貴金属を写真に撮ってSNSに投稿したことがきっかけで、犯罪者集団にマークされることもあります。他にも、海外への長期旅行をSNSに投稿したことで、富裕層と認識され、他の投稿で個人情報を特定され、留守を狙った空き巣犯に侵入されるというケースもあります。

2022年には世界3団体統一戦を制したボクシングの井上尚弥選手が、試合に臨むため自宅を留守にしている間に空き巣の被害に遭っていたというニュースもありました。他にも海外の犯罪調査では、空き巣犯が家主の留守を調べた方法について、半数以上が「SNSで留守を知った」という調査結果もあります。

それでは、どのようなSNSの投稿が犯罪に利用されやすいのか考えてみましょう。

狙われやすいSNS投稿のNG行為

狙われやすいSNS投稿のNG行為

先の予定やリアルタイムの投稿

年末年始やお盆休み、連休などに旅行に行く場合、事前に投稿するのは厳禁です。同様にリアルタイムで投稿することも、「今は自宅に誰もいませんよ」 と留守を公言しているようなもの。犯罪者に犯罪の計画や準備をする時間を与えているのかもしれません。

位置を特定できる投稿

犯罪者は貴重品や留守の情報を得る投稿だけでなく、他の投稿を見て、自宅や職場を探し当てることができます。一連の投稿から行動範囲を限定し、たとえば電柱や家の番地から位置を特定することができます。番地表示や駅、公共の建物などが映り込む際は要注意です。

高価な品物の投稿

宝石や貴金属、ブランド品を購入したなどの投稿は控えましょう。念願の品物を手に入れた時は当然、気分が上がるものですが、犯罪者が狙う品はまさにそれなのですから。

鍵の画像の投稿

お気に入りのキーホルダーを投稿したつもりが、家の鍵まで映り込んでしまうことがあります。キーヘッドにある番号から複製されたり、シリンダーキーの刻み(ギザギザ)、ディンプルキーの穴の大きさや深さなどから推測されてコピーされてしまう可能性もあります。
このような理由から、鍵の写真の投稿は重大なリスクとなり得ます。

防犯上心がけたいSNS投稿ルール

防犯上心がけたいSNS投稿ルール

防犯上でのSNSのリスクを理解した上で、SNSを投稿する際は、次のようなことを心がけましょう。

時間を空けて投稿する

事前の投稿、リアルタイムの投稿にはリスクがあるので、撮影はその場であっても、公開は後日にしましょう。昨今は空き巣被害以上に、「一人で留守番」が憶測できる投稿により強盗等の被害も増え、リスクも増大しています。何気ない投稿が取り返しのつかない事態を招かないよう注意が必要です。

特定される場所、個人情報などは隠す

繋がっている人だけが見ているわけではありません。駅や有名な建物、公共の建物、電柱の地番など一枚の画像に情報はあふれています。個人が特定されることは大きなリスクですから、映り込むものには十分注意し、スタンプやボカシをうまく使うといったテクニックを使いこなしましょう。またGPS機能がある場合は、当然オフにすべきです。

公開範囲を限定する

公開範囲はできればSNSは“友達限定”にしたいところです。バズるのを期待する投稿もあると思いますが、犯罪者が見るのはその画像や動画だけではありません。メッセージアプリの投稿も含め、“友達限定”にしていなければ誰でも読むことができてしまいます。非公開のグループトークや、非公開アカウントを活用し、グループ内では「勝手に他所に転載しない!」を全員で守ることも重要です。

誰が読んでもよい内容

リスクの低い投稿にするために、送信前に必ず読み返す習慣をつけましょう。また非公開設定でも読んだ人のミスで他人にさらされる災難もないとも限りません。誰が読んでもいい内容に留めるのが、一番の安全策。何が伝わるか、誰に狙われるか、あれこれと想像してみることもトラブルの予防に役立ちます。

まとめ

まとめ

SNSの登場かつ普及によって、簡単に情報を共有できたり、画像を保存できたり、私たちの生活は向上しました。しかしその反面、使い方によっては犯罪を呼びこむリスクや、現に被害も発生しています。だからといってSNSを禁止するのではなく、注意して使いこなすことで、さらなるライフスタイルの向上を目指していきたいものです。

※「錠」と「鍵」の表記について
錠前(錠・ロック・lock)は、扉などに取り付けて締める金属、機械的または電子的な部品をいいます。鍵(かぎ・キー・key)は、錠前を施錠・解錠する(操作する)ための器具をいいます。ここでは便宜上、日常的な会話に合わせて、鍵と錠前をまとめて「鍵(かぎ)」と記載している場合があります。